SE McCarty594 と S2McCarty594 の違いとは?

酷暑が続く名古屋ですがいかがお過ごしでしょうか? 久しぶりに花火を観に行ってきましたが、やはり夏の風物詩の1つだけあって一気に夏気分になりました!

さて、SE McCarty594が発売されて半年以上が経ちましたが試されましたか?

現在GOLD STARにはSEモデルとS2モデルをそれぞれ在庫しています。そこでSEとS2でどれほどの違いがあるのかを改めて検証してみました。

それぞれの違いがより分かりやすいように、弦高とピックアップ高さに合わせました。そしてギター弦も PRS Signature弦で統一しました。

握り心地が違う

SEの方がネックが僅かに太く感じます。そして指板エッジ部分が指に当たる感じがします。S2は指板エッジの面取りがされていることもあってか、指板エッジ部分が指に当たる感覚が殆どありません。同じフレーズを弾いても指の感覚が違い、しばらく弾いた後に持ち替えると最初は違和感があります。

触り心地については、SEは硬く感じるに対しS2はほのかな柔らかさを感じます。どちらも艶アリ塗装ですが、SEとS2では塗料や塗装方法が違っていて、塗膜の厚みも違いますし触り心地も違ってきます。

重量バランスが違う

座って弾き比べをしましたが、ギターを膝に載せた時の収まり具合はどちらも良いです。S2の方がややネックの重みもあって安定感があります。SEもS2も個体差がありますが、SEはランダムに組み合わされた3ピースネックということもあってより個体差がある印象です。

音の雰囲気が違う

搭載されているピックアップはSEもS2も同じですので、サウンドのキャラクターも同じかと思うところですが、じつはけっこうな違いがあります。これはパーツや木材のグレードや製法の違いなどのあらゆる違いによる結果でしょう。

SE McCarty594のサウンドは高音域が良く出て音が暴れる感じですので、派手でブライトな印象となります。1音1音がタイトに聞こえるのでコード弾きでの分離感もあります。パンチの効いたロックやキレのあるクランチサウンドなどはSEMcCarty594の方がカッコ良く聞こえるかもしれません。また暴れるといっても基本的にはバランス良く作られていますので、バンドなどの大音量でも充分に使えます。

S2 McCarty594のサウンドは色々な倍音が混じっていて太いサウンドといった印象です。中音域からちょっと低めの音も出ているので、コード弾きではコシのすわった感じで、ソロでは安定感のある耳障りの良いふくよかなサウンドがします。クリーンで弾いてもピッキングで強弱をつけたりと、色々なプレイスタイルで弾いてもバランス良く気持ち良いのはS2クラスのギターならではだと思います。

SE Mcarty594 か S2 McCarty594 かは使い方で選んでもOK⁉

今回は2日間に分けてSE Mcarty594 か S2 McCarty594の違い検証しましたが、双方に違いが大きくあるけどどちらを選ぶかについては使い方次第かもしれないという印象です。ギター(楽器)としての総合的な良さはS2 Mcarty594のほうだと思いますが、コスト面で考えればSE McCarty594はとても良いギターだと思います。

気持ち良く感じるサウンドはどちらなのか?どれくらい音のバリエーションをこのギターで出したいのか?弾き心地はどうなのか?などでこの2機種は選んでも良いかもしれません! ぜひ店頭で弾き比べてみてください。

店にいつも置いてあるギターでも、何度も弾いてみることで新しい発見があったり魅力を再認識することがあります。こういう時間を増やしていきたいと思います!

McCarty594の在庫はこちらで確認出来ます。

*2024年8月追記:2024年春にS2 MaCartyがアップデートされ、S2とSEとの違いがさらに大きくなりました。詳しくはこちらの記事をご覧ください。