2024 S2 McCarty594

アップグレードが発表されて間もない S2 シリーズ。 S2 Custom24、S2 Custom24-08に続いてS2 McCarty594 の最新バージョンが当店にも入荷しました。

 そこで、旧バージョンのS2 McCarty594との比較検証を行いました。【S2 Custom24-08 の記事】

 「常にいいギターを提供していこう」と精力的にギター製作を行っているPRSだけあって、この2024 S2 McCarty594 のアップデートにも力を注いだことでしょう。

 S2の購入を躊躇している方の背中を押したくなる仕上がりになっています(笑)。

変更点:トラスロッドカバーとペグボタン

 2024 S2シリーズのトラスロッドカバーにはモデル名に加えて ”S2” の文字も入っています。新旧の違いが分かりにくい場合は、ここを見ればすぐに判別できます。

 ペグはCOREモデルである McCarty594 同様のものが使用されていて、ペグボタンも最新型のWing Buttonsが 採用されています。このペグボタンでも新旧の判別が出来ます。

 Wing Buttonsはサウンドの向上をねらって変更されたとのことですが、PRSはここまで拘っているんですね。

変更点:ピックアップ

今回のアップグレードの大きなポイントといえばやはりピックアップの変更ではないでしょうか。

今まではSEと同じ 58/15LT”S” でしたが、今回はCOREモデルと同じ 58/15LT が搭載されています。このピックアップの変更によってより McCarty594 らしいサウンドになっています。

58/15LT は 58/15LT”S” と比べて音の解像度が高くて、全体のバランスが整っていて、繊細なコントロールがしやすいです。

反対に、ハードめのロック・サウンドなら 58/15LT”S”の方がそれっぽいサウンドが出しやすいと思います。

ですから新旧ピックアップのサウンドの違いは、どちらが良い音かということよりも演奏したい曲や好みにもよるかもしれません。

変更点:アッセンブリーパーツ

 ピックアップの変更と同時に、アッセンブリのパーツ類も変更され、キャビティの底には伝道塗料が塗られ、プレートも銅板テープが貼られてノイズ対策がされています。(最近の McCarty594 も同じかもしれません)

また、トグルスイッチも(おそらく)スイッチクラフト製に変更され、切替時の感触もよりスムーズになっています。

オールラッカー塗装

塗装については、正式にオール・ラッカー(High-Gloss Nitro)塗装となり塗膜もさらに薄くなっていると思われます。これはMcCarty594と同じ塗装となります。

弾きこむほどに木材の自然な鳴りが音に反映され、ギターを弾く楽しさがよりいっそう味わえることでしょう。

ブリッジ類もCOREモデルと同じ

S2シリーズはコスト面の理由からかアジア製のオリジナルパーツが多く使われていますが、S2 McCarty594の場合、音に影響するブリッジとテイルピースもMcCarty594 同様の物が使われています。


いかがでしたか?今回のアップグレードは音に関わる重要な部分が変更されています。

在庫がある今なら、新旧のS2 McCarty594 の弾き比べができます。

興味のある方、興味が湧いた方は一度試してみて下さい!