PRS S2 シリーズについて思う事

現在、当店が取扱っているPRSのシリーズは、CE や SilverskyやニューモデルのNF53などの”BOLT-ON”シリーズ、アジア工場で生産されている“SE”シリーズ、そして“S2”シリーズです。

 S2シリーズの中でもモデルがいくつかあり、Vela、McCarty594Thinline などのS2だけのモデルもあれば、Custom24やMcCarty594のようにそれぞれのシリーズで作られているモデルもあります。定番のS2 Custom24やS2 McCarty594はCOREとSEとの間のグレードになるので、購入を決めかねているという方もいらっしゃるかもしれません。店としてもどちらを提案すればそのお客様が満足するのか?と迷うこともあります。

 以前はCOREシリーズばかりでS2やSEにはあまり意識が行かなかったのですが、Hybrid DealerとなりS2シリーズを取扱う本数が増えることで、”S2も非常によく考えて設計され高いクオリティで生産されている”ことが分ってきました。

 私が思うに、S2シリーズの特徴は、ポール・リード・スミスの楽器としてのギターを作る上での削れない部分は残し、それ以外の部分を切り詰めて総合的にコストを抑えているのではないでしょうか。現にネックの握り心地(仕上げ)や塗装はCOREシリーズと差別化されていませんし、木材もひけを取らないくらい質の良い物が使われています。そのうえで製法の簡略化やパーツの選別などで少しずつコストを抑えているのではないでしょうか。(パーツなら交換することでアップグレードも期待できますし)

 ちなみにCOREシリーズは、いっさい妥協を許さないPRSのエキスが詰まったギターだと思います。 S2シリーズはPRSの楽器としてのエキスをたっぷり注入し、別のアプローチを加えて完成さえたギターとも言えるかもしれません。

 昨今は価格の上昇もあり「COREモデルだと高級だから気おくれして気軽に弾けない…」とおっしゃる方が増えています。

“音が良くて、気おくれせずに遠慮なく弾ける” PRSのギター として”S2″を選ぶ方が今後もっと増えてくるかもしれません!