S2シリーズのネック

 ネックはピッキングのニュアンスや音の抜け方やサウンドに大きく影響する大事な部分です。さらに弦の張力に負けない強度も必要となりますので、ギターにとって非常に重要な部分となります。

 S2シリーズは上位機種と同じ場所(工場)で製作されていることもあってか、質の良いネック材が使われているように感じます。

 ネックの加工方法はスカーフジョイントと呼ばれるもので、ネック付近で木材をカットして向きを変えてネックの製作を進めていきます。

 この加工は、削る量が少なく木材を無駄にしないのでコスト面でもメリットがあります。(PRS Japanサイト:スカーフ・ジョイント・ネックとは何ですか? → ヘッドの角度に対し杢目を平行にして継ぐ接着方法で、ネックの強度を向上させると同時に、木材を大幅に節約することが可能となります)

 また同じ木材で1つのネックが製作されいることでネックとしての一体感もあることでしょう。サウンド、コスト、強度の3要素がバランス良く製作されているのが、S2シリーズのネックといえます。

 知れば知るほど興味深い S2シリーズのギターです!

 ちなみに、SEシリーズの場合は、スカーフジョイントのモデル(SE Silver Sky etc.)もありますが、大体は3ピース構成となっています。3ピースにすることによってネックの強度を高めているそうです。

関連ページ:S2シリーズとSEシリーズの違いは?