PRS Singlecut vs Gibson Les Paul
PRSのシングルカット・モデルは何かとギブソンのレスポールと比較されがちです。ボディの大まかな形やコントロールレイアウトなどが似ていますので、何となく見れば「ギブソンのコピーモデル?」と捉えられる事もしばしばあります。
スケールやネック角やスペック面での違いもありますが、今回は主に弾き心地などの演奏面に着目して検証しました。よろしければ参考にして下さい。
Gibson Les Paul Traditional とPRS SC58 との比較
左がPRS SC58、右がGibson Les Paul Traditional です。Gibson Les Paul Traditional は50年代レスポールを忠実に復刻したモデルで、王道レスポールの現代版といえるモデルです。弾いた感触としては、ネック形状がややソフトVという事やネック幅などの違いもあり、PRSの方が細く感じます。
PRSギターの特徴のひとつは「ハイフレットが弾き易い」という事ですが、シングルカットでもハイフレットの弾き易さを追求したカッタウェイとなっています。1弦側カッタウェイのトップ部分は指がスムーズに届きやすい様にしっかりと削られています。
ネックとボディのジョイント部分は丸みが付けられていて、手の当たりがスムーズですので遠くまで届きやすくなっています。
ボディバックもコンター加工が施され、身体にフィットし易く、座って演奏する時の胸部の圧迫感も軽減されます。
ナットについては素材も違いますが、ナットからペグまでの弦の角度が違います。レスポールは2~5弦がナットを境に弦の向きが変わっていますが、PRSの場合は6弦とも向きがほとんど変わりません。 それにより横方向の弦の引っかかりが無くなり、チューニングが安定しやすくなります。元々滑りの良い素材のナットですので、チューニングの安定性は他社を圧倒しています。
見た目は似ていてもやはり両者は別物です。細部まで工夫がされているのはPRSならではでしょう。
興味のある方は是非、実機で弾き比べしてみて下さい!!
(2点とも店頭在庫品となっています。売約または商談中となった場合は試奏できませんので、予めご了承下さい。)
*Gibson Les Paul Traditional(USED)
*Paul Reed Smith SC58 Goldtop(USED)