PRSの魅力~弾き心地について(2)~

ポール氏持参の”Paul`s Guitar”を試奏中 (ExperiencePRS 2018 in Japanにて)

<PRSの弾き心地について 2>

PRSのギターを当店で試奏されていたお客様の感想で多いのが、「弾きやすいね!」です。弾き心地はパフォーマンスに影響しますので、演奏する人にとって弾き易いというのはとても魅力的でしょう。

弾き易いと感じるのは、ネックの握り心地が良い事や、ギター全体の重心バランスが良い事などの要因がありますが、指板のラジアス(指板面のカーブ)も影響するのではないでしょうか? ラジアスが小さいとカーブがきつくなり、チョーキングするときに引っ掛かった感じがします。逆に大き過ぎると、カーブが緩くなる分スムーズなチョーキングが出来ますが、握りこむスタイルの方にとっては密着感が少なく感じるでしょう。スペック表記の数字が大きいほど指板面はフラットになります。

ちなみに、フェンダーのビンテージ系モデルでは7.25インチや9.5インチを採用しています。ギブソンは12インチ、T`s Guitarsも12インチを採用しています。また、ローフレットからハイフレットにかけて徐々にカーブを緩やかにしていく「コンパウンド・ラジアス」を採用した、suhrやTomAndersonなどのハイエンドメーカーもあります。 Paul Reed Smithのラジアスは10インチが殆どですので、大雑把には色々なメーカーの中間のラジアスとなります。この中間的なラジアスを設定することで、他メーカーで弾き慣れている方がPRSを弾いても、扱いやすく感じるのではないでしょうか?

普段から複数のギターを駆使されている方にとっては、弾き心地の違いが少ない分、同じパフォーマンスが出来るのではないでしょうか? 

以前から「PRSはFenderとGibsonの中間のメーカーだよね!?」と言われることがありますが、ラジアスの設定も原因の1つかもしれませんね!

 

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