PRSのアコースティックギターが特別な理由とは
こんにちは、店主の松原です。
明日はPRS関連の集まりがあって上京するのですが、国葬も重なっているので場所によっては騒々しいかもしれません。空いた時間をどう過ごそうか思案中です:汗。
知らなかったという方が意外と多いのですが、PRSはアコギも作っているんです。しかも10年以上前から試行錯誤を重ねながら現在に至ります。(現在はプライベートストックとSEシリーズのみとなっています。)
PRSのモデルは、他メーカーにはない柔軟な発想から生まれる事が多いのですが、アコースティックギターについてもPRSらしい理念に基づいて設計がされています。
【PRSのアコースティックギターの原点】
ポールリードスミスが衝撃を受けたといわれているAntonioTorresというメーカーのナイロンギターが大きく影響していて、ポールはこのギターを徹底的に研究し、ギター作りの理論も理解した上でPRSにも反映させているそうです。
その理論というのは、ボディは “スピーカー・キャビネット″であるという発想です。
ボディトップが音の出口、ボディサイドとバックでキャビネット本体といった感じです。なので、トップ板は薄くして振動しやすく、サイドとバックは振動を抑えてしっかり音を跳ね返す様に作られています。
他メーカーは、ボディバックも振動する様に作っていますので、PRSは考え方が全然違うという事になります。良い悪いという話ではないですが・・・。
【ブレイシング】
弦の張力により負荷が掛かっているので、ブレイシングが無いとボディがすぐに膨らんでしまいます。逆に張力に対する強度を重視したブレイシングにすると、ボディの鳴りを大きく抑えてしまいギターの響きを台無しにしてしまいます。ギターの良い鳴りと強度を両立するのはとても難しい
んです…。
PRSの場合、先程のインスパイアされたナイロンギターの様なブレイシングと一般的なアコギに採用されるブレイシングをミックスした“Hybrid“X”/Classical Bracing という名前のブレイシングになっています。
【サウンド】
個人的に大雑把に分けるとすれば MartinというよりTaylor寄りな気がしますが、やはり独特です。
ブライトさを抑えたコシの据わった太めのサウンドで、指弾きであればストロークで、基本的にはピック弾きがオススメです(ダイナミックな鳴りや気持ち良いサウンドが出しやすいと思います)。
”PRSのアコギが気になってしまった!!”という方はぜひ、お試し下さい!!