セミアコのセンターブロック(Rozeoの場合)
当店の取扱いギターメーカーの1つ「Rozeo(ロゼオ)」。愛知県に工場を構え、創業100年という老舗の寺田楽器のオリジナルブランドです。OEM生産をメインとしていて、国内で生産されるセミアコ、フルアコの大多数はここで生産されています。
そんな背景を持つロゼオのセミアコモデルが「Ladybug-CB 」という物です(CBはセンター・ブロックの略)。
完成品を見ただけでは判りませんが、実はセンターブロックに大きな特徴が在ります。センターブロックはセミアコの中でも音に大きく関わる部分で、重量や材料の種類でサウンドも違ってきます。
ギブソン等多くのメーカーの場合、ボディトップ側とバック側それぞれにセンターブロックの一部(?)が接着されていて、ボディを組み上げる時に真ん中のブロックに接着する工程となります。(トップ側+真ん中+バック側の3層構造)
一方、ロゼオの場合はセンターブロックを完成させてから、サイド、トップ、バックを接着していきます。
この製造工程だとセンターブロックの素材の組み合わせの自由度が上がり、サウンドのアレンジが色々やりやすいという事です。ワンピースのセンターブロックという事も可能ですし、ロゼオのようにメイプル&マホガニーの2層構造という事も出来ます。トップ材やバック材との接地面積もコントロール出来ます。
ロゼオで採用しているセンターブロックは、色々試した結果この様な感じになっているそうです。ちなみにこの個体の重さは約1キロでした。