ギターの良いネックとは!?
ギターのサウンドの良し悪しを決める要素はいくつもあります。最終的には全体のバランスになるのですが、個人的にはネックがかなり重要だと思っています。今回はそのネックについてご紹介します。
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直接触る部分だからネックは重要
ネックが重要である理由の1つとして、「演奏する時に直接触る部分だから」という事があります。
良いネックと評価されるネックは ”弾き方に素直に反応”してくれるのでニュアンスが出し易いのです。弱く弾いてもネックがくすぶる感じで振動しているのが分かります。そして強く弾いても不安定な暴れ方をしません。そしてそれが音のニュアンスにも直結します。
鳴りとサウンドにとっても重要
また別の理由として「弦との接点がある」というのがあります。
弾かれた弦は、ナット、ブリッジ、ペグを通りギター全体に振動が伝わります。良い木材できちんと作られたギターであれば振動の仕方も良くなり、サウンドもより深くダイナミックなものになるでしょう。
そして、ネックはその最初の弦の振動を伝えている3ヶ所のうちのペグとナットが付いています。良いネックほど伸びのある太い音がしますし、手をくすぐるような振動を体感できます。
判断する目安
ネックの良し悪しの判断方法は人それぞれですし、慣れないと見極めるのが難しい事もあります。
個人的にはネックの良し悪しを判断する時、
- アンプに繋がずに生音で弾いてみる。
- ネックのあちこちを触れて、振動の大きさや具合を感じる。
- 弦やブリッジ等の金属の音がどれくらい耳に入ってくるかチェック。
この時、ネックやボディが鳴っているギターほど弦やブリッジなどの金属音が気にならなくなります。木材の生音の割合が大きくなって金属音が中和されているような感じがします。
ご自身のギターはいかがでしょうか?
お店で試奏される時もネックやボディの鳴りと金属音が気にならないかを意識してみてください!