DIYで分かる、ギター塗装の仕上げの難しさ
少ない経験ながらDIYして感じるのは ”綺麗に仕上げようとすると手間が掛かる”という事です。
手作業の世界では当たり前の事かもしれませんが…。 今回は、実際に作業した”木材の塗装” について。
木材の塗装
木材用の塗料は水性や油性をはじめ、1度塗るだけで終わってしまう楽チンなもの、ツヤ有り/無しなど、ホントにたくさんの種類が販売されています。カラーもたくさんありますので、作る人のサジ加減で自由に完成させられます。
ちなみにお店の目隠しとなる部分を作ったときには、木の模様が自然な感じで仕上がる様にオリーブっぽい色の自然塗料(人と環境に優しい)とニスを使いました。塗装工程は作る量も多くお客様の手に触れる場所でもなさそうなので、スピード重視で「軽くヤスリがけ」⇒「塗装を1回」⇒「ニスを1回」だけで済ませました。 ですので、完成品はザラザラ、デコボコしています…汗。
綺麗に薄く塗装を仕上げようとすると手間が掛かる
”綺麗に薄く塗装を仕上げようとすると手間が掛かる” 事を実感したのはその後に壁付けの机(棚も兼ねて)を作った時です。
頻繁に使う目に付きやすい物なので、”手触りと仕上がりを重視してみよう”という事で、
1、「ヤスリがけ」を念入りに行いザラザラ感を無くし水性塗料を塗る。
2、塗料を塗ったことでまたザラザラしてきたので、乾いた後に軽くヤスリがけ
3、サンディング・シーラーを塗って導管の溝を埋め、デコボコをなくす
4、ヤスリがけした後、ニスを塗る
5、4を3回ほど繰り返し好みの厚みに仕上げる。
という順序で作業をしましたが・・・・
この作業って何となくギターの塗装にも通ずる所がありませんか?
*塗装前に磨く。
*塗装と塗装の間にも磨く。
*塗膜を必要な厚みにする為に薄い塗装を数回行う。
*ピカッピカに仕上げる為に塗装後も磨く。
使っている木材や塗料の種類が違いますし、スプレーガンやバフなど使う道具も違いますが、大まかな部分は同じではないでしょうか!?
ギターの塗装でも各工程がしっかりしていないと綺麗に仕上がりません。また、クリアー塗装については薄く塗る技術と手間も必要です。薄く綺麗に仕上げようとする程、時間と手間がかかるのです。
”手触りと仕上がり重視の机作り” は日数もかかりましたし、なにより根気が必要でした。正直、”ここまでで完成という事にしよう”と途中に何回も思った程です。
ただ、頑張った甲斐あって綺麗に仕上がりました!
それと同時に、”綺麗に薄くギターを塗装を仕上げる”ことの大変さを身を持って垣間見ました!
DIYをされているギター好きの方は、手間を掛けて”ギターのようなピカピカな塗装”をしてみては如何でしょうか?
いっそうギター作りの事が分かって、もっと好きになるかもしれませんよ!!