PRS Fiore がアツい

 PRSのラインナップの中でも「演奏する楽しさ」を味わえるギター、それがマーク・レティエリー(Mark Lettieri)のシグネチャーモデル「Fiore(フィオーレ)」です。

昨年秋にはサテンフィニッシュと2ハムバッカー仕様のFiore HHも加わり、マーク・レティエリー本人同様さらに注目されることでしょう。

以前にも紹介したことがあるモデルですが、改めてご紹介していきます。

*Fiore関連記事は記事下にあるタグまたはこちら

マーク・レッティエリ-のプレイスタイル

 マーク・レティエリーはグラミー賞を受賞したSnarky Puppyのメンバーであり、Cory Wongも参加しているThe Fearless Flyersのメンバーとして、また自身のソロプロジェクトなど、多岐にわたり活動しているギタリストです。

 彼のプレイスタイルは派手なリードプレイ偏重ではなく、現代のギタリストの中でも多才な音楽性と極めて正確なリズムワークを持つトッププレイヤーの一人と言えます。

マーク・レッティエリのプレイスタイルをサポートするFiore

 マーク・レティエリーのプレイは、リズムの粒立ちやニュアンスの表現力が印象的です。弱いタッチから強いタッチまで音の表情が明確で、アンサンブルの中でも音が整理されて聴こえます。
 Fioreは、そうしたプレイの要点である「タッチの違いを音として表現する」部分にしっかりと応えてくれるギターです。

画像はPRSサイトより

Fioreの特徴① 音の切れが良く、リズムが整いやすい

 実際にFioreを弾いて最初に感じるのは、音が指先に吸い付くようなレスポンスの速さです。音の立ち上がりだけでなく音の切れ際(音離れ)が整っており、カッティングやリズムプレイの輪郭が出しやすい特徴があります。

 その秘密は、スワンプ・アッシュ・ボディにピックアップを直接固定する「ダイレクトマウント」を採用していることにあります。

 エスカッションを介さないことで、弦振動がボディを通じてピックアップにダイレクトに伝わります。これが、カッティングでの「キレ」やソロでの「音の立ち上がり」に直結していると考えられます。(実際に意識して弾いてみると、その違いを実感できるでしょう)

Fioreの特徴② 透明感のあるピックアップと、手元で操る表現力

Fioreにも専用ピックアップが設計・搭載されています。

 Fiore-S(シングルコイル)は一般的なシングルコイルよりもポールピースが大きく設計されており、音の芯が太く感じられます。また、クリアで爽快な音抜けも特徴です。

 また、ボリュームを絞った時にも”おいしい”音の成分が残っていて、ある試奏された方からは「ボリュームを絞っていくと、良質なテレキャスターのような、芯のあるクリーン」という感想をいただいたことがあります。

 フルテンだけでなく、手元でボリューム操作を行うことで幅広い表現が可能です。

コンポーネント系ギターが好きな方にも響くハムバッカーのサウンド

 オリジナルのハムバッカー Fiore-H は適度なコンプレッション感があり、歪ませても音が潰れず、濃厚な芯が残ります。 

 またトーンノブでのプッシュ/プルの切替によって、コイルがパラレル配線に切り替わります。パラレル時はコイルタップとも違ったシングルライクなサウンドになります。

演奏性を高める「専用設計」のハードウェア

細部へのこだわりで、エレキギターとしての完成度が高まっていきます。

Fioreも従来のPRS基準のギター作りに加えて、パーツにも独自性が盛り込まれています。

例えば、

  • 2点支持トレモロ:PRS伝統の6点支持ではなく、より滑らかなアクションが可能な2点支持を採用
  • 重厚なアームバー:このモデル専用設計で、先端が重く絶妙なトルク感と安定したピッチ操作を実現

主な仕様

BodySwamp Ash Solidbody
Neck WoodMaple / Scarfed Joint
FingerboardMaple
Neck ShapeFiore
Scale25.5"
Treble PickupFiore-H (8KΩ/実測値)
Middle PickupFiore-S (5.8kΩ/実測値)
Bass PickupFiore-S (5.8kΩ/実測値)
ControlsOne Volume and Two Push/Pull Tone Controls with 5-Way Blade Pickup Switch
Bridge2-Point Steel Tremolo
FinishHigh-Gloss Nitro
PRS サイトより

最後に

 Fioreは最初は「個性的で掴みにくい」「少しハードルが高い」と感じるかもしれません。しかし、少し弾くだけでもその反応の良さや音色の使いやすさを実感できるでしょう。シンプルなSSHタイプとして使ってもFioreならではの魅力を存分に体感できます。

 何よりもタッチやニュアンスが音に反映されやすく、「演奏そのものが楽しくなる」タイプのギターです。

ぜひ店頭で実際に触れてみて、その弾き心地と音の反応をご確認ください!

なお、Fiore HHモデルも入荷次第ご紹介したいと思いますので、どうぞお楽しみにお待ちください!