PRSの基軸の1つ”Special”の魅力
PRSには短期間だけ生産された“Special”というモデルが存在しています。Special(1988 - 1991)、Swamp Ash Special(1996 – 2009, 2011-12)。
これらは2ハムバッカーに加え、センターポジションにシングルコイルのピックアップを搭載された個性的な構成です。
その独特なルックスと、ハムとシングルを上手に取り込んだサウンドで根強い人気があります。
そして近年、そのコンセプトをさらに進化させた形で“Special”が復活しています。

現行モデルはS2 Special Semi-Hollow、SE Special Semi-Hollow、SE Swamp Ash Special、そしてSwamp Ash Specialで、より現代的なバリエーションが登場しています。
58/15 LT × Narrowfield の 3ピックアップ構成
これらに共通するのが(SE Swamp Ash Special除く)、「58/15 LT × Narrowfield の 3ピックアップ(Hum / Narrowfield / Hum)」構成。PRSらしい設計によって、“ハムの厚み”と“シングルのような明瞭さ”を両立させた唯一無二のサウンドとなっています。
58/15 LTは、PRSの“ヴィンテージ回帰”を象徴するピックアップ。”LT”はLow Turn(低巻線)の略で、巻き数を控えめにすることでクリーンで粒立ちの良いトーンを生み出します。
Narrowfieldはポールピース間を狭くすることで、狭い磁界で弦の振動を拾うよう設計されたピックアップ。これにより、シングルコイルのようなレスポンスの速さと抜けを実現しています。また巻き数もしっかり確保してあるので出力もそれなりにあります。
各ピックアップの実測での抵抗値は 58/15LT 7.8kΩ、Narrowfield 6.8kΩ、58/15 “S” 7.46kΩ 、Narrowfield DD “S” 8.13kΩ。

*各ポジションでのコントロールについては こちら を参考にして下さい。
8通りのハーフトーンが出せる
通常の2ハムモデルでは得られないハーフトーンが使えることも “Special”の醍醐味です!
Specialシリーズでは、以下のようなハーフトーンが楽しめます:
- リア+フロント(ハム×ハム)
→ 広がりと厚みのある独特の中域。 - リアまたはフロント+Narrowfield
→ シングル的なキレと音の芯が立ってくるトーン。 - リアまたはフロント“タップ”+Narrowfield
→ より繊細できらめくサウンド。
(1の各ピックアップのタップも入れて) 8種類のハーフトーンがあることで、クリーン〜クランチ〜リードまで“段階的に変化するトーンを選ぶことができます。個人的には、2の”リアまたはフロント+Narrowfield” での音の抜け具合いがお気に入りです!
SEかU.S.A.モデルかでいえば、U.S.A.モデルはクリーン~クランチ主体で音作りされる方、SEは音がクリーンからブルース、ロックまで幅広く音作りをされる方におすすめです。
いちど ”Special” ファミリーを試してみて下さい!
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