ボルト・オンのギターの楽しみ方

 店主です。またいちだんと肌寒くなり、朝の布団の暖かさから離れたくなくなってきました。

ネックのロッド調整やバックプレート交換などでボルト・オンのギターのネックを外した時に、こんな経験をしたことはありませんか?

 "ネックを外す前と後で、弦高が変わってしまった…"   

 これはネックの仕込み角度が微妙に変化したことによるのですが、ジョイントのビスの"締め具合"で変化するケースが多いです。

鳴りやニュアンスまで変化させてしまう”締め具合”


 ジョイントビスの"締め具合" の違いは仕込み角度だけでなく、ギターの鳴り方や音のニュアンスにまで影響します。
 最初は鳴り方や音の違いが分かりにくいので、ちょっとずつ"締め具合"を変えては確認を繰り返していきます。すると、だんだん鳴り方や音のニュアンスの変化が分かってきます。
 ちなみに感じる変化は、ピッキングへのリアクションのタイトさ、振動の伝わり方、アンプで鳴らした時の音の明瞭さやアタック感などです。

 自己満足どまりの些細な変化かもしれませんが、試行錯誤した末にそのギターにとっての良いポイントが見つかった時は、思わずニヤリとしてしまいます!

在庫のギターを”締め具合”でアップデート

 今回みたいに "締め具合" の違いによる鳴りやニュアンスの変化を意識したのは、メンテナンス中のギターの外したネックを元に戻した時に弦高が変化していたことがキッカケでした。
 ギターの鳴りや音のニュアンスが変化するのですから、在庫しているボルト・オンのギターをチェックして、いい ”締め具合” を見つけてより良いギターに仕上げていこうと思います。