ネックが反るとどうなるのか?(PRSの場合)
当店でギターやベースの調整で依頼される多くはネックの反りに纏わることですが、微妙にしか反っていない場合は気付かずに過ぎていることも多いかもしれません。そのしか反っていない場合、
「そのまま放置しておいて良いのか?」「反るたびに調整した方が良いのか?」
たまたま来店されたお客様と一緒に検証してみました!! ギターはお馴染みMY PRS です!
<検証方法>
検証1・・・ネックをストレートの状態でギターの鳴り方を確認し、次にトラスロッドを回してネックを逆ぞり、順ぞりの状態にしてそれぞれを比較します。(ここでいうストレートとは弦とフレットの間に紙1枚くらい入るくらいの隙間がある状態です。弦高が低めですのでビビり回避の為に)
検証2・・・次に、それぞれの状態での最終フレットの弦高を同一に調整して、それぞれの鳴り方を比較します。弦高は逆そりですと低く、順ぞりですと高くなります。弦高の違いによってもギターの鳴り方が変化しますので、「反り方だけの検証をするのであれば弦高は同じにした方が良い」という事で実行しました。
<逆反りにした場合>
強めに弾くとローフレットがビビってしまう少し手前まで逆反りさせてみました。この状態では鳴り方がコンパクト(タイト)になります。強めに弾くと詰まり感もありますし、音の深みが減ります。検証2の場合は深みが出て来ますが、ローポジションやハイポジションなどでの鳴り方のバラつきが目立ってきます。
<順反りにした場合>
逆ぞりの時の様なビビリはないものの、鳴り方が重くなり詰まった鈍い鳴り方になりました。検証2の場合でも傾向は同じでした。
<結局のところ>
ポールリードスミスのギターは出荷同様のストレートの状態が1番適正だということが再認識できました。また少しだけしかセットアップを変えてないのに、それぞれの違いがはっきり出るギターなんだなって言うことにも気づきました。 ハイエンドギターやモダンスペックのギターについては、ネックはストレートに調整するのが良いのではないでしょうか。
*それぞれメーカーによってセットアップが違う場合もありますし、人それぞれの好みもあります。色々ある中の1つの見解として参考にして下さい。
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