多くのユーザーさんから「最近コレばかり弾いてる気がする~」と言われているのがこの Silver sky。その中にはビンテージ・フェンダーを使い続けている方もいらっしゃいます。弾き易い、バランスが良い、音が良い、安心感がある等いろいろな理由を述べられますが、どうやら自然に愛着が湧き気が付いたら1番よく弾くギターになっていたという感じみたいです!

Silverskyの魅力

 Silverskyの魅力は大まかには気持ちよく音が抜けて、ピッキングへの反応が気持ち良くて、張りのあるクリアなサウンド。ギター・マニアのジョン・メイヤーがアレンジを加えずに使用し続けていることが、Silver Skyが魅力的であることや完成度が高いことを物語っています。(最近はいろいろ試しているみたいですが…)

 また、SE Silverskyはお客様と全国楽器店店員により選ばれる「楽器店大賞2022」のエレキギター部門で第2位となるほど評価されています。

Silver Sky の主な特徴

1、ボディ

 カッタウェイ部分は他のモデル同様に深く加工されているのでハイポジションも弾き易いです。

 ボディ材はSilver Sky(U.S.A.製)はアルダー材で程良い張りと丸みのある鳴りがします。SE Silverskyのボディはポプラ材で軽快な鳴りがします。

2、ネック

 さらさらした感触のサテン仕上げのメイプルネックで、やや太めのシェイプのためか音の立ち上がりにコシがあります。

 Silver Skyの指板ラジアスは7.25”とビンテージ・フェンダーと同じですが、ハイフレットでバズることもほとんどありません。SE Silverskyの指板ラジアスは8.5″とややなだらかに仕上げられています。

 ヘッドデザインについてはシングルコイル・ギターとしては見慣れないかもしれませんが、PRSの一貫したギター作りの姿勢が垣間見えます。3:3のペグとヘッド・アングルが付いていることによるテンション感とネックの鳴りはPRSのギターの特徴といえます。

3、塗装

 塗装の種類と厚みはサウンドやギターの鳴りに大きく関係しています。PRSとしてはサウンド面では薄くて硬くて(薄すぎてもダメみたいです)、透明感のある仕上がりが理想のようです。Silver Skyはトップコートまで塗装した時点での塗膜は髪の毛2本以下というかなりの薄さです。

4、ピックアップ

 新たに開発された専用のピックアップ “635JM”を搭載。1963年から1964年のストラトの要素を含みPRS流に仕上げたものとなります。SE Silverskyには635JMを基にした635JM “S”が搭載されています。ポールピースの高さが指板のアーチに合わせてあり、弦との距離が均一になるように工夫されています。

 中音域が太くクリアで抜けが良いので、バンドでも存在感を発揮するでしょう。耳障りになりがちなリアポジションのクリーンサウンドも心地良いです。

 このピックアップの開発までには様々な試行錯誤があり、その過程で新しいワイヤリング技術 TCI(チューンド・キャパシタンス・アンド・インダクタンス)を生み出したそうです。この技術は殆んどのモデルのピックアップに取り入れられています。

Silver Sky (U.S.A.製)

 アメリカの自社工場で生産されているSilver Sky。PRSの最新の技術や長年培ってきたノウハウにプレイする楽しさをプラスしたモデル。メイプル指板もあります。1963年から1964年のストラトの要素を含みPRS流にアレンジした仕上がりとなっています。

SE Silver Sky

 インドネシアで生産されているSE Silver Sky。OEM生産ながらもPRS専用工場となっていることで、PRS独自のノウハウが多く盛り込まれています。この価格帯でここまでバランスの良いギターはなかなか作れません。メイプル指板も生産されています。

SilverSkyは”新ジャンル”のシングルコイル・ ギター

 ボディシェイプやヘッドシェイプなどのデザイン的な部分から、ピックアップやブリッジやペグ、そしてジャックプレートに至るパーツ類までほとんどがオリジナルで構成されているのがSilver Skyです。”~系”のシングルコイル・ギターというよりは ”新ジャンル”のシングルコイル・ギターといえるモデルでしょう。