トラスロッドの微調整で遊べる

こんにちは、店主の松原です。

昨日はバレンタインデー。今までとにかく何かをプレゼントしていてくれた娘が「お金がないから今回はナシね…」っと。少しずつ成長して親から離れていくのを感じた瞬間でした:悲笑。


 「ギターのセッティングを少し見直してみようかな?」と普段からご自身でメンテナンスを行っている方に試していただきたいことがあります。それは “トラスロッドの微調整” です。

 トラスロッド調整は基本的に反ってしまったネックを正常に戻すための作業ですが、面白いことに、わずかにロッドを動かしただけでも弦やネックの響き方が違ってくるんです!頻繁に弾いているギターであれば、なおさらその変化が感じられると思います!

【方法】

 まず、いつもの様にストレートにロッド調整を行ってください。その後少しずつロッドを回していきます(イメージとしては15度ずつ)。下の画像のようなイメージです(ほんとに僅かです)。

【変化の仕方】

ストレートな状態になるほど弦やネックの鳴り方の立ち上がりがタイトでストレートになります。逆に順反り方向にしていくと。少し含みを持たせた立ち上がりと広がりのあるネックの鳴り方がしてきます。

どこがベストなのかは個人の好みにもなると思いますが、1度試してみると面白いと思います。

ちなみに当店ではPRSはストレート寄り、Rozeoはやや順反り気味にする事が多いです。ただ結局は1本1本試しながら決めています。ロッドの効きが良いギターほど細かいセッティングがしやすいので、調整のしがいがあります!


 ネック強度やロッドの効き方やネックが鳴りやすい鳴りにくいなどの特性によっても個々の違いがあります。またロッド微調整は自己責任の下でお試し下さい。

 調整に慣れていない方や「興味はあるけどおっかなくて手が出せない‥‥」という方は、ギターを持ち込んでいただければ店内でもお試しできますのでご相談下さい(調整料がかかります。ネックを外すタイプはNGです)