GOLD STARの”思い”を込めたプライベートストック(1)
やはり「良いギターはよく知って頂きたい!!」という事で、当店オススメの1本をご紹介します!!
今回ご紹介するのは、
”Paul Reed Smith Private Stock Brazilian McCarty Rosewood Neck Trem” です。
プライベート・ストックのギターは限定モデルを除き、ほぼすべての仕様を指定出来る ”1点モノのギター” となります。
木材の種類や組み合わせだけでも無数にあり、さらにカラーリングやインレイの素材等との組み合わせも含めると、無限の可能性を秘めています。(しかも質はどれも最高級です!!)
それぞれのギターには注文されたお客様やショップの好みやコダワリがふんだんに盛り込まれていますので、1本1本が個性を持ったギターとなります。
仕様
Color : Aquamarine
Body Top : Curly Maple
Body Back : Figured Mahogany
Neck : East Indian Rosewood
Fingerboard : Brazilian Rosewood
Inlay : Paua /Gold mother of Pearl outline
Pickup : 57/08
Finish : High Gloss Nitro
コンセプト
コンセプトは
”極上のシンプル・イズ・ベスト +α(アルファ)”
です。(決して手抜きの言い訳として ”シンプル” と言っているわけではありません。あらゆる場所をモリモリっとコダワッテいます!!)
「普段からをPRSを弾き馴染んでいるユーザーさんに、極上の王道PRSサウンドを提供したい」という事で、あえて”コア・モデルでも存在していそうなスペック”を基本とし、さらに”プライベートストックでしか出来ない事”を盛り込みました。
「せっかくのプライベート・ストックだから、もっと面白くて変わった事をやれば良いのに・・・」という気持ちもありましたが、”PRSユーザーの方にイメージしてもらい易いサウンド”である事と、”長年使って頂く”であろうという事を想定して決めました。
コダワリ
”極上のシンプル・イズ・ベスト”がコンセプトですので、素材である木材をモリモリっとコダワリました!!
木材はアメリカのPRS工場内にある Private Stock専用木材室「Vault」にて全て選定しました。
このギターで指定した木材はPRSで普段からよく使われる木材ですから、大量にストックがあります。そのおかげもあって上質な木材達を選ぶことが出来ました!!
「Vault」にある木材の中で1番多くストックしていますので、選別するのに時間がかかりました:汗。
ひたすら、ひたすら選定作業を行い”角度を変えることによって、揺れているように見えるカーリーメイプル” を見つける事ができました。色も定番カラー「Aquamarine」と決めていましたので、色乗りが良さそうな生地の色かどうかもチェックしました。
フィギュア-ド・マホガニー/South American Mahogany(ボディ・バック)
サーティフィケーションの表記は「Figured Mahogany」となっていますが、実際は”Figured South American Mahogany”を選定しました。South American Mahogany は(そのままですが…)南米産のマホガニーでPRSでも長年好んで使われてきました。ボディバック材の重量はギター全体の重さやバランス、サウンドの傾向に影響が出て来ます。マホガニー材も重量の個体差がありますので、”軽過ぎず重過ぎず”の程良い重さを意識しながら選定しました。また、木取りも板目の物に絞って選定しました。
ネックは演奏性の面でも音質、音色の面でも非常に大切で、一番こだわった所です。
他のメーカーも限定モデルなどで作っていますが、ローズ・ネックのギターはPRSの定番の1つだと思っています。 ”太い音なんだけど、膨張しないし篭らない”という独特な音、そして”しっとり”とした触感を是非味わって頂きたいという理由で今回も”ローズネック”です!!
「Vault」では、(徐々にローズウッドが使えなくなってきている現状を無視するかの様に)大量のローズウッドがストックされていました。しかもネック材サイズで!
数多くのストックから木取りと色目のしっかりした数本に絞り込み、さらにプライベート責任者であるポール・マイルズ氏によるセレクトにより決定しました。
PRSではやや有難みが少ない”ブラジリアン・ローズウッドですが、指板とヘッド付板分を選定しました。さすがのPRSでも以前のような黒々したブラジリアン・ローズウッドは徐々に手に入らなくなってきている様子です。
<続きは次回にて!!>